
INTERVIEW
支持され続けるローカルメディアであるために
編集局報道部/2023年4月入社

入社動機を教えてください―
野球好きが高じて、小学4年生から新聞のスポーツ欄と出合いました。成長するにつれて文化面や社会面、政治面も読むようになり、新聞への愛着が増しました。大学時代、高校同窓会の理事などに就き、人やお金を動かす重みや怖さを実感したことで、権力監視を標榜する職業である記者を志しました。東京育ちで高知とは縁がなかったですが、課題先進県と言われる高知県は報道のやりがいがあるだろうと入社しました。
現在の仕事について教えてください―
ベテランの先輩と2人で高知市政を担当し、行政や議会の動きを取材しています。会社の自席にいる時間は少なく、原稿作成やデータ収集はもっぱら市役所内の記者室。また、市立の住民交流施設などを訪れ、何か新しい取り組みや興味を引く話題はないか探しています。また、行政は多くの会議を行い、資料を出していますので、それらからニュースになりそうな情報はないか注視しています。まだまだ良い記事を書けておらず、日々焦燥に駆られていますが、取材は楽しいです。

仕事で大切にしていること―
入社1年目のとき、デスクに「雑談を大事にしろ」と口酸っぱく言われました。取材で必要なことばかり尋ねるのではなく、雑談することで見えてくるものもある、と。ある日、「高知と抹茶」というテーマで記事を書きたいなと思い、高知市の商店街にある茶葉販売店で取材していました。話は抹茶以外にも広がり、店主の方が何の気なしにこんなことを口にしました。「最近は国産の紅茶が流行っちゅうねえ。高知の紅茶も増えよってね、聞いたことないかえ?」紅茶って外国産だけじゃないの!? びっくりした私は「その話、詳しく聞いていいですか!」と飛びつき、県産紅茶の話をたくさん聞きました。後日、県の担当部署に尋ねると、生産量が増えていることがデータとしても確認でき、これは記事にできると私は確信しました。生産農家や販売業者などにも話を聞く中で、高知では明治時代に紅茶の生産が盛んだったことも分かり、「土佐の紅茶じわり復活中」という見出しで記事を世に送り出すことができました。すべてがこのようにうまくいくわけでは、もちろんありません。それでも、雑談を通じて取材相手の違った側面を知って関係を深めたり、かき集めた雑談がつながって今後の記事に役立ったりすることもあると思うので、上司の金言を胸に日々を過ごしています。


休日やオフの過ごし方は?―
休日は鏡川の河川敷でランニングをすることが多いです。幼い頃の坂本龍馬が泳ぎの特訓をしたこの川に来ると、自分も社会人として世を懸命に泳がなければならないなと奮い立ちます。スポーツ観戦も好きですね。家の近くにはプロ野球独立リーグが試合をする球場もありますし、J3に昇格した高知ユナイテッドSCの試合も車を走らせて見に行きます。頑張っている人の輝きって最高なんですよ。

SCHEDULEある一日のスケジュール
- 市役所内の記者室へ
- 市長の定例記者会見
- 資料あさったり、市職員に話聞いたり
- 市役所での会議の取材
- 会議の記事を執筆
- 他記事を執筆、翌日取材の流れと質問整理
- 退社、ゴルフの打ちっぱなしに行く

職場紹介
編集局は、日々の取材、出稿を担う「報道センター」と紙面制作を担う「編集センター」に大きく分けられます。報道センターは報道部をはじめ、学芸部、運動部、地域報道部の4部からなり、主に外勤の記者で構成されています。事件、事故はもちろん、政治、経済、芸能、スポーツ、教育、医療など、私たちの日々の生活にかかわる幅広い分野が取材対象となります。各部署の記者たちが確かで分かりやすく「高知のいま」を伝えようと日々奮闘しています。

読者目線に立ち、より分かりやすく―。それが記者の腕の見せどころ。先輩記者であるデスクと二人三脚で記事を完成させていきます。

新人記者がまず配属されることの多い報道部では、年齢も経験分野もさまざまな記者たちが多く配属されています。自由闊達に議論し連携しながら、日々のニュースを追いかけています。

学芸部では、趣味嗜好の世界やくらしにまつわる情報を紹介しており、その内容は多岐にわたります。

運動部では、中学高校をはじめとするアマチュアスポーツや、高知ユナイテッドSC、高知ファイティングドックスなどの地域スポーツに密着しています。

高知新聞の最大の強みは県内各地から発信されるニュースの充実です。高知市以外の12拠点で活躍する記者は、あらゆるニュースに対応するオールラウンドの能力が求められます。地域報道部はその司令塔的な役割を担っています。
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