災害に備えるLOCAL CONTRIBUTION

災害を超えて県民の命をつなぎ、高知の暮らしを未来につなげていくために

台風や豪雨、地震に津波。
昔から高知での暮らしは自然災害とともにあります。
地域に残る言い伝えや石碑、昔の人が未来に伝えようとした教訓を再発見し、
全国各地の被災地を歩いて、今わたしたちが備えておかなければならないことを、県民とともに考えます。

◆防災プロジェクト「いのぐ」

昭和南海地震から70年の2016年に防災プロジェクト「いのぐ」は始まりました。
「いのぐ」は“生き延びる”を表す高知の古い方言です。
高知県が避けて通れない、南海トラフを震源とする地震。近い将来に必ず起きるとされ、その発生確率は上がっています。
南海トラフ地震や、続発する風水害にどう備えるか。過去に起きた災害や各地の被災現場に学びながら、住民の皆さんと一緒に対策を考え、県民全体の防災意識の高まりに寄与することを目指しています。

高知地震新聞

高知地震新聞 
―過去と未来をつなぐ―

毎月第3火曜日に「高知地震新聞」を掲載しています。
高知県が生んだ地球物理学者、寺田寅彦の警句「災害は忘れたころにやってくる」が端的に表現している通り、過去の災害に学び、今日的な教訓へと昇華させていくことはわれわれ報道機関の使命の一つです。
過去の事例や資料を紹介したり、県内各地の取り組みや被災地の経験、そこから学ぶべき教訓をリポートしたり。情報や知見をアップデートしていけるようさまざまな角度から情報発信を続けています。

いのぐ塾

いのぐ塾 
-被災地と高知をつなぐ―

東日本大震災の経験を基に幅広い啓発活動を続けている「河北新報」に連携していただきながら、学びの場づくりに努めています。
被災体験を語っていただく「語り部」の方々をお招きし、講演会や避難訓練、懇談会を実施してきました。その内容を紙面やウェブで発信し、幅広い共有に努めています。
県内各地で広がる自主防災組織や町内会などの住民活動に寄与できるよう、今後も「語り部」の紹介などに尽力していきます。

防災いのぐ特派員

防災いのぐ特派員 
-地域を未来につなぐ―

防災意識を維持し一人でも多くの命を未来に残すためには、次世代の地域防災リーダーが必要不可欠と考えます。
そうして始まったのが「防災いのぐ特派員」制度。中学生を対象に、日頃の備えや応急処置体験などについて事前学習を行い、東北の被災地などへも派遣。現地の方の体験談をじかに聴き、現地の空気を吸ってもらうことで、よりリアルな学習体験の機会を創出しています。
学びを地元や母校に持ち帰り、身近な防災活動、啓発活動につなげる動きも出ています。 時代に即した形で、地域の将来を担う防災人材づくりを側面支援していきます。

◆安全に業務継続するために

地震や豪雨などさまざまな災害が頻発する中、いかなる場合も情報発信を絶やさないことが報道機関の最大の使命です。
高知新聞社の「災害対策ハンドブック」では、災害が起きた際にはまず従業員が自身と家族の安全を確保することをうたっています。また、従業員の安否確認を速やかに行うために、携帯電話のメールを使った安否確認システムを導入しています。
業務遂行に不可欠な通信機器や非常用電源の確保、水や食料などのローリングストックはもちろんのこと、友好社と災害時連携協定を結ぶなど、情報発信や新聞発行を継続できるようハード・ソフト両面で備えており、さらに充実させていきます。

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