INTERVIEW
知恵と工夫を凝らし伝わりやすさを追求
メディア企画部楠瀬 健太/2015年4月入社
入社動機を教えてください―
就活時、「総合職」や「営業」などの職種は何をするのかイメージが湧かないなと感じていました。学生時代は、サークル活動で四国を紹介するフリーペーパーを作っていて、漠然と「物を書く仕事がしたい」と思っていました。そんな自分にとって「記者」という職種は仕事内容が明確だったため、地元の高知新聞社に入社しました。
現在の仕事について教えてください―
デジタル担当の記者として、高知新聞のウェブサイトや公式SNSを通じて記事を発信する仕事をしています。具体的には新聞に載った記事をサイトに公開する作業や高知新聞のXやYouTubeの運用、ウェブ向け記事の執筆などです。ニュース動画の撮影や編集もしています。毎朝一度だけ届く新聞と違い、ウェブサイトは24時間更新が可能です。台風で公共交通機関が止まったり、選挙の結果が判明したりしたときはすぐにウェブ記事で速報をし、SNSでも発信をします。高知の新鮮な情報をなるべく早く、分かりやすく伝えられるように心掛けています。
仕事で大切にしていること―
ほとんど全ての人がスマートフォンを持ち、日々のニュースもウェブで見るようになった現代において、デジタルでの情報発信は新聞社においても重要になってきています。膨大な情報があふれているインターネットで、どうやって高知新聞の記事を読んでもらえるかを日々考えています。
例えば新聞記事をウェブサイトで公開する場合は、見出しを工夫します。新聞の見出しは紙面の都合上どうしても文字数に制限があり、内容を省略している場合が多いです。その点、ウェブは制限がないため、より分かりやすく人の目を引く見出しに変えるようにしています。
またウェブで発信した記事は、明確に「どれだけ読まれたか」が数字で表れます。Google アナリティクスでPV(ページビュー)数などを確認できますし、Xで発信したのならどれだけリポスト、いいねされたかなどが表示されます。毎日そんな数字をチェックし、画面の向こうにいる読者を想像し、記事の見出しを変えたりSNSへの投稿文面を工夫したり、トライ&エラーを繰り返しています。
ウェブでどんな記事が読まれるか、いつも意識しています。高知県出身の植物学者、牧野富太郎博士を主人公のモデルにした朝ドラ「らんまん」が放送されていた時は、ドラマの内容に合わせて牧野博士の史実を解説するウェブ限定記事を執筆し、多くのPVを全国から獲得しました。これまで新聞社がそれほど扱ってこなかった題材、例えばチェーン店のオープンなども、読者の関心が高いと思えば記事にします。常に読む人がどんな情報を欲しているのかを考え、タイムリーな情報発信に努めています。
休日やオフの過ごし方は?―
お酒を飲むことが好きなので、よく友達と飲みに行っています。食べることも好きなので、ラーメン屋やエスニック系などのお店を巡っています。高知の野菜を買ってきて、家で料理もします。最近は友達の影響で「推しは推せるときに推せ」を心掛けるように。好きなバンドを追いかけて、フェスやライブにも行っています。
SCHEDULEある一日のスケジュール
- 出社、ウェブサイトへの
記事公開作業開始 - SNSへ記事を投稿
- お昼休憩
- LINEで発信する記事の見出しを
考えるなど - ほかの記者が撮った動画の編集
- デジタル新商品開発の会議に参加
- 退社
職場紹介
コンテンツ事業局には、メディア企画部、読もっかNIE編集部、アーカイブ企画部の3つの部があります。ウェブサイト「高知新聞PLUS」、子育て応援メディア「ココハレ」などのデジタルの取り組みのほか、教育現場のデジタル化への対応も進めています。
メディア企画部のPLUS班では、日々のニュースをデジタルで発信。自社サイトの運営だけでなく、外部媒体にも記事を配信し、日本全国にとどまらず世界中に高知のニュースを届けています。
メディア企画部のココハレ班では、高知で子育て中のお父さん、お母さんを応援する情報をお届けしています。県内各地のイベント、おでかけスポット、子育てに役立つ情報が盛りだくさんです。
読もっかNIE編集部では、1万人超の「こども記者」から届く作文やイラストを使った投稿コーナーを作っています。こども高知新聞もデジタル化し、子どもたちに分かりやすい記事を日々届けています。
アーカイブ企画部は、膨大な記録の保存・活用が使命です。デジタルでのデータ管理への移行を進め、各方面のサービスにつなげています。著作権管理や資料販売の窓口サービスも行っています。